まゆの花でフラワーアートをするのに使用しているのが、北播磨地域名産の「播州織」です。生地本来の風合いと豊かなカラーリング、肌触りの良さが特長が認められています。
時代に合わせて産地の可能性をアピールする出荷者、熟練の技術をもって糸を染める染色業者、古くから受け継がれた最高の技術を持つ織物業者、様々な播磨の人々が携わり育んできたのが「播州織」です。
その品質の良さからパリコレなどに代表される海外有名ブランドの生地に採用されるなど、日本を超え、世界のファッションシーンでもその品質の良さが認められています。
今から約220年前に、宮大工の飛田安兵衛が京都にて仕事をしている際に、織布へ魅了され、持ち帰った技術を基礎として播州織は産声を上げました。以来、農家が閑農期の業として取り組み始めました。
加古川、杉原川、野間川の豊かな流れが染色にもっとも適した「軟水」を与えてくれました。自然の恵みをえて、この地の人々が、この地の自然と共生しながら育んできたものが「播州織」です。
産元、染色業者、織物業者、加工業者等、北播磨地域では、多くの人々がお互いに切磋琢磨しつつ「播州織」を織り上げてきました。これからもみんなで、優しく厳しく「播州織」を育てていきます。